日本庭園 慧洲園
慧洲園は「昭和の小堀遠州」と称された中根金作※1によって作庭された池泉回遊式日本庭園※2です。
中世を思わせるダイナミックな石組みから流れる瀑布と茶畑が印象的に配され、武雄を象徴する美しい借景※3に見事に調和しています。
この調和こそ中根金作が作庭において最もこだわりを持ったところで、慧洲園の見どころの一つと言えるでしょう。四季折々の風情を感じながら散策をお楽しみ頂けます。
中根金作氏の主な作庭
足立美術館(島根県)昭和47年
慧洲園(佐賀県)昭和54年-55年
大濠公園日本庭園(福岡県)昭和59年
カーター元大統領記念館(アメリカ)昭和61年
ボストン美術館日本庭園(アメリカ)昭和63年 他
- ※1
中根金作(1917-1995)
大正6年8月、静岡県磐田市に生まれる。
旧東京高等学校(現東京農業大学造園学科)を卒業以来、京都の古庭園調査研究及び修復活動を行い、国内外合わせて200余りにのぼる名園を作庭。
大阪芸術大学学長を務めた。 - ※2
池泉回遊式日本庭園
池とその周辺にめぐらせた園路を散策できるタイプの庭。
日本庭園の一様式。 - ※3
借景
庭園外の風景を背景として取り入れたもの。
造園技法の一つ。
慧洲園の四季
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色とりどりのツツジが庭園を飾る華やかな季節。
春風に枝を揺らす名物の枝垂れ桜も春の楽しみの一つです。 -
眩しい太陽と蝉しぐれを浴びて、夏の庭を散策。
岩をすべる水の音も心地よく聞こえてきます。 -
赤や黄に色づいたもみじが陽に照らされて輝くさまは、どこか郷愁を呼び起こします。
茶の木も白く可憐な花を咲かせ、この季節を飾ります。 -
葉を落とした冬枯れの庭は、いわば素描。
慧洲園の素晴らしさは、この季節にこそ味わえるのかもしれません。
園内地図
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