明代中国陶磁名品
ルソン壺と同じ時代を生きたやきものたち
大河ドラマで脚光を浴びた大阪堺の豪商、呂宋助左衛門。彼のルソン壺にまつわるエピソード、時代を読む商人の目と秀吉と渡りあう度胸の良さには胸が躍ります。今回は当館所蔵のルソン壺を約10年ぶりに展示します。当時持ち込まれたルソン壺の中でも特に姿の良い本品は必見です。また、ルソン壺が茶壺として日本に持ち込まれたころ、中国は明朝。明代の名品とともにお楽しみください。
- ■期間 平成29年2月11日(土)~6月5日(月)
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■入館入園料(一般)
美術館のみ 600円
庭園・美術館セット 1,000円
- ■開館時間 9時~17時
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■お問い合わせ
公益財団法人陽光美術館 日本庭園「慧洲園」
佐賀県武雄市武雄町武雄4075-3 TEL. 0954-20-1187
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ルソン壺とは
文禄3年(1954年)、ルソン助左衛門はルソン島(フィリピン)より壺50個などを持ち帰り、豊臣秀吉に献上して巨利を得ました。これが今日に伝わるルソン壺です。茶道の胎動期である室町時代には、なによりも茶壺が重視されており、ルソン壺は茶壺として高い評価を得ました。
この頃、中国は明王朝万暦帝の御代。中国陶磁は世界最高峰のやきものとして世界中の人々を魅了していました。ルソン壺もフィリピンで作られたものではなく、中国南部を中心とした窯で作られて東南アジアに輸出された、中国陶磁なのです。
その他の展示品
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砧飛青磁茶碗 (宋時代) -
赤絵龍鳳凰文蓋付盒 (明時代 万暦)